フレンチレストラン、ティールーム、マッサージセンター

メゾン・ジュリアンのカモメ

Maison Julien Miyazu
Maison Julien Miyazu

メゾン・ジュリアンのカモメたちは、もう私の仲間だ。
気難しいお客さまではない。好き嫌いは一切なく、ブドウの皮まできれいに食べてしまう。

だから、魚や肉を下処理するときは、
いつも彼女たちのために少しだけ取り分けて、タッパーに入れておく。

最初のころは警戒していて、私が餌を遠くに投げないと近づいてこなかった。
でも、もう一年以上の付き合いになる。今では、どんどん近くまで寄ってくる。
それは、祖父の家で鶏に餌をあげていた頃の記憶を思い出させる。

私が庭に姿を現すと、彼女たちはすぐに気づく。
コンクリートの観測台から一斉に飛び立ち、
「今日は手ぶらか、それとも何かあるのか」を確かめに来る。

もし何も持っていないと、彼女たちは大声で抗議し、
再びコンクリートの休憩所へと戻っていく。

今は一面の雪。
どうやら相当お腹が空いているらしい。
だから私が現れると、もう本当にお祭り騒ぎだ。